C5 2007 メモ : MI理論
遅ればせながら C5 2007 のメモ。
といっても、C5 のメインのトピックは大島さんや山宮さんのブログで語られてしまっているので、その他の話題。
最終日の午前中はワークショップだったのですが、二つのトラックに分かれていて一方が(タイトル長いですね)、
- Beyond Eduaction: How can Squeak Make a Lasting Impression in Developing Commercial Software
もう一方が、Benay Data-Abrams さんによる
- Creating Multi-Intelligent User Experiences through Digital Media
私はこちらに出てみました。
学習理論として Multiple Inelligence Theory というものがあるらしいのですが、このMI理論について簡単なレクチャーを受けて、各人が実際にチェックシートで self assesment を行い、その結果や Multi-Intelligence を学習へどう応用できるかについてディスカッションするというワークショップらしい(?)ワークショップでありました。
理論の概略は、人の知能というのは一元的なものでなくて生得的な傾向などから多元的であり、以下のような8つのカテゴリ(7つとも、それ以上という話もあるようですが)に分けられるとのこと。
- Linguistic (Language)
- Logical-Mathematical (Logic/Math)
- Spatial
- Bodily-Kinesthetic (Body Movement)
- Intrapersonal (Self)
- Interpersonal (Social)
- Musical
- Naturalist (Nature)
これらについて個々人はそれぞれ発達させている知能の傾向があり、自分が得意な知能を用いて興味・関心を持ったり理解することから学習するにあたって取り組み方を工夫すると旨くいくだろう。そのためのアプローチとして、
- Narrative
- Numerical
- Logical
- Exsistential/Foundational
- Aesthetic
- Hands-On
- Interpersonal
などがあげられる。
といったようなもののようです(このアプローチのところは時間も無くて具体的な説明も少なく、理解も曖昧なままなんですが)。
また、この理論は児童の教育だけでなく、企業の研修などにおいても応用されているようです。
はたして、こうした知能の傾向は成長によって変わっていくものなのか、まんべんなく伸ばすようにすべきなのかという疑問や、あくまで理論=仮説なので、反論なども多々あるようなのですが、個人的にはなかなか興味深い話でした(時間の制限もあったので、ある意味ご紹介コース的ではありましたけど)。
参考リンク
http://www.brainjolt.com
http://en.wikipedia.org/wiki/Multiple_Intelligence
*日本では、「MI理論」として知られているのでこれで色々検索できるようです。
その他にも娘さんの Cassie さんが取り組んでいるビデオインタビュープロジェクトの報告もあったのですが、これも個人的にちょっと関係しているプロジェクトとの類似点もあり勉強になりました。
ということで、ヘンな言い方ではありますが、最後のセッションで元をとったような満足感を得て終わった C5 2007 なのでありました。